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軸組み在来工法とは・・

軸組み在来工法とは、土台や柱、梁などを用いて組み立てられる日本の伝統的な建築工法のことです。1981年までに建てた家で木造軸組み在来工法の家を対象に耐震診断を行います。それ以外でも、壁配置のアンバランスな家は対象です。

 
  Q1.対象家屋   Q2.チェックポイント   Q3.平均工事金額   Q4.診断時間  
 
[図1]
 
 

※1 重い亙屋根は、強い横揺れで振り子のように揺れを増大させます。よほどの強風地域でなければ、軽い屋根をすすめます。

※2 筋交いの固定方法は、昔は釘止めで良かったのですが現行の建築基準法では、金物で固定しないとダメになりました。大震災では、釘止めの 筋交いが簡単に外れてしまったのです。1980年代後半から金物固定が一般化しました。

※3 通し柱の胴差しとの接点は、加工してあるので、弱くなっています。壁の配置のバランスが悪い家だと、ここで折れてしまいます。
補強方法としては、『金物の取付』や『外壁側に添え柱を立てて、既存の通し柱とボルトで繋ぐ』や『外壁のモルタルを部分的に解体して合板で補強』します。

※4 強い壁・・筋交いがX型に入っている壁

※5 阪神・淡路大震災で気になったのが、1980年代に建てられた家の『ホゾ抜け』が原因の1階部分の倒壊です。[図1]
1981年の法改正で壁の強度が上がったのですが、1階柱と土台の固定が簡単な金物で固定されていたので、地震の強い横揺れで土台から踏み倒して、1階部分のみ倒壊しました。『ホールダウン金物』で基礎と1階柱を固定するのが有効です。

※6 1980年代の建物なら、鉄筋は入っているので大丈夫です。しかし、注意が必要なのは、基礎のヒビ割れです。建物重量の伝わり方がアンバランスで基礎が不同沈下している可能性があります。もしくは、基礎の鉄筋量が少ない可能性があります。

 

Q1.

どのような家屋が診断して貰えるのでしょうか?

A.

1981年までに建てた家で、木造軸組み在来工法の家が対象です。それ以外でも、壁配置のアンバランスな家は対象です。

Q2.

診断はどのように行われるのですか?

A.

診断時のチェックポイントは、『基礎』『壁のバランス(南側に大きな開口はないか・建物の四隅にL字形に壁があるか)』『室内の壁の量』『老朽度』を調べます。
診る場所は、床下・1階の天井裏・2階の天井裏です。忘れてならないのが、木材どうしの継手・仕口の状況。筋交いの有無や固定の方法です。
* 継手・仕口・・・木材どうしの接合方法

Q3.

耐震補強工事には、どのくらいの費用がかかりますか?

A.

私達の加盟している木耐協の調査結果では、耐震補強工事の平均工事金額は80〜150万です。診断・判定は国交省住宅局監修の『木造住宅の耐震精密診断と補強方法』に準じて、調査・診断しています。ちゃんと根拠があります。

Q4.

診断はどれくらい時間がかかりますか?

A.

診断時間は、2時間程度です。後日、診断書と補強提案書をお持ちします。参考にして下さい。診断時に、図面があると、より正確な診断が出来ます。


 

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